こんにちは河瀬です。
涼しくなりましたね。
最近朝起きた時静かに感じるのはセミのバズが無いからでしょうか。
日常生活の中で何かの音が鳴り始めた時には気付くのですが、慣れてしまうと消えるまで鳴っていた事を忘れてしまいますよね。
いつまでもセミの音を意識していては頭がおかしくなってしまうので、いらない音として意識から外すそうです。
そういった音の取捨選択を心理学者コリン・チェリーは「カクテルパーティー効果」として提唱しています。
音楽療法士はこういった音の取捨選択を推察力、対話力、集中力等の向上を目的に、綺麗な音や変わった音、面白い音が出るアイテムをたくさん使用します。
僕のレッスンでもそういったアイテムをレッスン前の準備運動として使用しているのですが、本日はその中からフィンガーシンバルという指で鳴らす小さなシンバルをご紹介。
普通のシンバルと違い面を打ちつけるのではなく淵を軽く当てて音を出します。
小さいですが澄んだ綺麗な音がします。
音はこちらで
初めてこの楽器の音を聴いた子どもはこの綺麗な澄んだ音に興味を持って聴いてくれます。
一つの音にフォーカスを絞ってズームする時、周りの音は逆にミュートをかけた「ボケ」の状態になります。
こうした音の取捨選択を練習する事で、なんとなく「聞こえている」からハッキリと意識して「聴く」という状態に変える事が出来るようになります。
レッスン前に音を意識して「聴く」状態を作り、積極的に音楽に向き合う姿勢を作る事で、レッスンを「受ける」というより「感じる」「気づく」という能動的なものにする事が大きな目的です。
以前書いた太鼓も同じですが、全てのアイテムは対象者によって副次的な目的がたくさんあるのですが、本日はこの辺りで。
レッスンをご見学いただいている保護者の方からすると、何?洗脳…?と思われたかもしれませんが、ご安心下さい。
怪しげな事やふざけているように見えてもきちんと理由がありますので。
今後はアイテムの紹介と合わせて少しずつご説明いたしますので。