河瀬です。
皆様あけましておめでとうございます。
今年も、どうぞよろしくお願い致します。
今年は戌年ですね。
僕は犬を飼った事も無いですし、普段接する機会はあまり無いのですが、動物は大好きです。
昨年末は当教室がある建物オーナーの愛犬「ふうた」くんと接する機会が多かったのですが、犬というのはどうしてあんなに猫に比べて愛嬌がよく人懐っこいのでしょうか。
多分人間に嫌な思い出が無いのでしょうね。
犬といえば心理学では「パブロフの犬」で知られる「古典的条件付け」というものが……長くなるのでやめておきますね。
お正月に暇過ぎて心理学の本ばかり読んでいたせいで…。
ちゃんと「犬と音」の事書きましょうね。
犬の可聴域は約40~65000Hzだそうです。
ヴァイオリンでチューニングする方は馴染みがあると思いますが、右から二番目の弦のラ(A線)の音が約440Hz(レッスンでは442Hz)ですので…約147オクターブ上のラの音まで聞こえるのですね。
因みに人間の可聴域は約20~20000Hzだそうなので人間よりも約100オクターブ上の音まで聞こえるのですね。
犬の可聴域の中でも特に聞き取りに優れている音域は3000Hz~12000Hzだそうです。
3000Hzは先程のA線のラから8オクターブ上のラが3200Hzになります。
…ヴァイオリンもピアノも3オクターブ上が限界なので出ませんね。
という事は犬に楽器の演奏を理解してもらう事は難しいのではないか?
と、思ったのですが、なんと。
犬はドとそのドから1/8ずれた音の違いが分かるという実験結果を出していた方がいらっしゃいました。
イワン・ペトローヴィチ・パブロフ(1849~1936)
パブロフ先生、さすがです。
という事は音程の高低を感じるどころかヴァイオリンでほんのちょっとでも音程外すとバレるという事ですね。
恐るべし、犬。
僕より犬に教えていただいた方が良いかもしれませんね。
ちなみに猫の可聴音域は25~75000Hzで、特に聞き取りに優れているのは250~35000Hz、高い音であれば1/10の音程のずれまで聞き分けられるそうです。
猫の方が楽器の音域に近い上に音程感度が良いのですね。
猫といえば「シュレディンガーの猫」という量子力学の不思議なお話しがあるのですが、「パブロフの犬」がエサをもらえる実験なのに対して「シュレディンガーの猫」は毒ガス実験です。(理論上のお話しなので実際には行ってはいないらしいですが)
干支といい実験の話といい人間は猫に対して厳しいですよね。
犬の方が人懐っこいのもなんとなく分かる気がします。
それでは。
※写真がふうたくん